人気クリエーター・田中達之の初のオリジナル作品集にして、長編フルカラーコミック。田中氏は、映画「ＡＫＩＲＡ」（８８年）をはじめとする数々のヒットアニメの原画を手掛け、ゲーム「リンダキューブ」（９５年）のキャラクターデザイン（カナビス名義）で人気・知名度ともに急上昇。

アニメスタジオ「スタジオ４℃」の主力メンバーとして数々の名作アニメの原画や作画を担当。その活躍はアニメ、ゲーム、広告、マンガの世界と広範囲に及び、各方面で評価が高い。

唯一の作品集ともいえるゲーム設定＆イラスト集「リンダキューブイラストレーショズ」（新声社、９７年）は現在絶版であるが、再版を望む声がインターネットを中心に依然根強い。

本作品は、アニメやＣＭ等を手掛けてきた映像分野出身の作家らしく、絵コンテで培った映像的なコマ割り、廃虚と都市を描く独特の世界観、サイバーＳＦの流れをくむ緻密なストーリーなどに特徴をおいた、他に類を見ない斬新なフルカラーコミック。

クリエーター・田中達之の新たな側面が見られると同時に、田中氏本人も「この本を自分の１０年間余にわたる創作活動の集大成としたい」と考えており、まさに「田中達之の代表作」となる作品である。

＜あらすじ＞太陽の光も届かない底辺の街。その一角でアパートを経営する兄と妹。機械化人間である兄の人工心臓に必要なのは、非常に高価なエンジン・オイルだ。少女は兄のために、やって来る客を殺害しその心臓からオイルを抜き取り続ける。しかし少女は、この閉塞的な日常に限界を感じていた…。

※サインは著者の直筆で予約申込いただきました全員の方にお届けいたします。その際、準備の関係上お届けが若干発売から遅れる可能性がございます。ラフ画自体は複製品になります。当初の予定から変更になり、上下巻分冊となります。予約特典は上巻につく予定です。この度お申し込みいただきました方にのみ全員もれなくつきます。