1993年に辰巳出版から発行された「清岡純子作品集」の奥付にはこういう一文がありました。

「実は故清岡女史の超豪華一家に一冊家宝ものの写真集も進行中です。夏頃にまた遭いましょう！！」

しかし、予告された1993年夏にもその後にも「清岡女史の超豪華写真集」が発売されることは

ありませんでした。

清岡純子作品集を製作中に、その企画が存在していたことは間違いない訳ですが、どういった事情から

なのか、予告が実行されることはありませんでした。

そして、1998年。

愛蔵版清岡純子写真集が発売されました。

これは予告された「清岡女史の超豪華写真集」なのでしょうか？

いや、違うようです。

これは「清岡純子写真集」と「清岡純子作品集」の合本でした。

本来、「清岡純子写真集」と「清岡純子作品集」の2冊は1冊で発売されるはずの企画だったのですから

今回の「愛蔵版清岡純子写真集」が本来の形に戻ったとも言えます。

出版社は「清岡純子写真集」と「清岡純子作品集」を発行した辰巳出版でなくて綜合図書です。

なぜこうなっているのか…？よくわかりませんが大人の事情というところでしょうか。

「愛蔵版～」が発行された1998年11月には既に一度「児童ポルノ禁止法」が廃案になっており

同法案の再提出は確実視されていました。

もう、少女のヌード写真集は出版できなくなるだろうというほぼ確実な見通し。

禁止される前に、もう１稼ぎしたいという動機だったのか、それとも分割して出してしまった前の企画を

本来の形でこの世に残して置きたかったのか……？

合本ですが、「清岡純子写真集」と「清岡純子作品集」の2冊を買う（合計４０００円）よりは

愛蔵版清岡純子写真集３２００円とかなり安くなってお買い得感を出しています。